MEDICAL
診療案内

予防歯科

「治療」ではなく「予防」を

歯を削るために歯科医院に通うのではなく、削らないために通うことで、歯は長持ちします。一度削った歯は元には戻りません。
定期的な予防歯科の受診は虫歯や歯周病の早期発見と予防につながり、結果として歯を削る必要が少なくなります。これにより、ご自身の歯を長く保ことができるのです。

予防の大切さ

1度治療した歯を再治療する際には、さらに大きく歯を削る必要があります。 この再治療のサイクルを繰り返してしまうと、最終的には削る歯もなくなり、抜歯、そしてインプラント・入れ歯・ブリッジの流れを辿ることとなってしまいます。
このことを裏付けるデータとして、成人の方の虫歯治療の70~80%は、新たにできた虫歯の治療ではなく、過去に治療した歯の再治療であると言われています。
1度治療した歯は強くなったのではなく、弱くなったという認識が大切です。 治療後、虫歯の再発を防ぐために、予防・メインテナンスの正しい知識を持ち、少しだけこれまでと違う行動をとることが大切となります。

予防のメリット

健康な歯を長く維持し続けられる 全身の健康にもつながる 経済的な負担軽減につながる
予防歯科に積極的に取り組むことで虫歯や歯周病の予防が可能です。定期的にメンテナンスをうけ、口腔内の衛生管理を行うことで細菌の増殖を抑えることができます。予防歯科では状態のチェックだけではなく、セルフケアでは取り除けない固い歯垢や歯石を除去します。もし、虫歯や歯周病が見つかった場合でも、メンテナンスで早期発見できれば最小限の治療で済むため安心です。 予防歯科でお口の健康を保ことは全身の健康にも良い影響を与えます。むし歯や歯周病などの口腔疾患は単なる口の中の問題にとどまらず、全身の健康に影響を及ぼすことがあります。 予防歯科で定期的に歯科医院に通うことは経済的負担を軽減する効果もあります。定期的に歯のメンテナンスを受けることで、早期発見早期治療が可能となり、結果的に大きな費用をかけずに歯の健康を維持できます。逆に病状が悪化してから治療を行うと治療費が増え通院回数も多くなってしまいます。年に数回のメンテナンスは長期的にみて、治療費を抑え、様々な病気のリスクを減らすために重要です。
健康な歯を長く維持し続けられる 予防歯科に積極的に取り組むことで虫歯や歯周病の予防が可能です。定期的にメンテナンスをうけ、口腔内の衛生管理を行うことで細菌の増殖を抑えることができます。予防歯科では状態のチェックだけではなく、セルフケアでは取り除けない固い歯垢や歯石を除去します。もし、虫歯や歯周病が見つかった場合でも、メンテナンスで早期発見できれば最小限の治療で済むため安心です。
全身の健康にもつながる 予防歯科でお口の健康を保ことは全身の健康にも良い影響を与えます。むし歯や歯周病などの口腔疾患は単なる口の中の問題にとどまらず、全身の健康に影響を及ぼすことがあります。
経済的な負担軽減につながる 予防歯科で定期的に歯科医院に通うことは経済的負担を軽減する効果もあります。定期的に歯のメンテナンスを受けることで、早期発見早期治療が可能となり、結果的に大きな費用をかけずに歯の健康を維持できます。逆に病状が悪化してから治療を行うと治療費が増え通院回数も多くなってしまいます。年に数回のメンテナンスは長期的にみて、治療費を抑え、様々な病気のリスクを減らすために重要です。

初めて来院される方へ

私たちは、できるだけ歯を削らずに健康な歯を維持し、自分の歯でいつまでも食事を楽しめる豊かな人生を送れるように患者様とともに歩みサポートしていきたいと考えています。
※現在、ご来院されている患者様が多く、ご予約がとりにくくなっております。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

予防のプロフェッショナルがあなたの歯をお守りします。

当日予約可

次のような急な悩み、「即日対応」します。
※お口の状態によっては即日対応できないことがあります。

  • 被せ物が「取れた」
  • 歯肉が「腫れた」
  • 歯が「しみる」
  • 歯が「痛い」

※歯のクリーニングご希望の皆様へ※
初診の方は来院された当日に歯のクリーニングやホワイトニングはせず、まず検査で歯の状態を確認させていただくため、前述した治療を行うのは次回からとしております。

初回に行うこと

当院では、緊急時以外は、すぐに治療を始めることはありません。
まずはご自身のお口の状態を知っていただき、お口の環境を良くしてから治療を開始します。
何か問題が生じたということは、問題が生じた「原因」があります。
その原因を知り、除去し、対策しなければ、たとえ治療をしたとしてもすぐに再発してしまう可能性があります。そのため、私たちと患者様とでまず「原因」を探り、今後問題を生じさせないためにはどうすればいいかを共に考え対策を行っていきます。

口腔内写真撮影

初診時のお口の中の写真を記録することで、治療終了後、またメインテナンス時に、治療による効果がでているか、悪化していないかの判断をおこないます。

歯周組織検査

歯ぐきの基本的な健康状態(腫脹、出血、骨の減具合、歯の動揺など)を調べます。歯ぐきの病気でもむし歯に似た強い痛みがでる場合がときにあります。
初診時の歯周組織検査で病気の状態が認められた場合は、歯科衛生士による初期治療中(お口の中の細菌量を減らす治療)、および終了時に治療効果の判定のため再度、検査をおこないます。
歯ぐきの基本的な健康状態(腫脹、出血、骨の減具合、歯の動揺など)を調べます。歯ぐきの病気でもむし歯に似た強い痛みがでる場合がときにあります。
初診時の歯周組織検査で病気の状態が認められた場合は、歯科衛生士による初期治療中(お口の中の細菌量を減らす治療)、および終了時に治療効果の判定のため再度、検査をおこないます。

レントゲン検査

初回はお口全体を撮影するパノラマレントゲン写真を撮ります。治療を始める前の診断にはとても重要なものです。
必要に応じて小さなレントゲンフィルムを用いて、お口の中全体を12枚にわけて撮影します。
大きく一枚で撮影するパノラマレントゲン撮影法に比べ精密なので、むし歯や歯ぐきの病気の発見率が非常に高いことが多くの研究で示されています。

「歯科衛生士担当制」による質の高いサポート

当院では、歯科衛生士が担当制をとることにより、患者様のすべてのデータを保存管理しております。
蓄積したデータや患者様との長いお付き合いの中で得た情報や変化をもとに、その患者様に適した質の高いご提案・治療をすることが可能となります。
歯磨きチェック(指導)をはじめとして、歯周病の再発を防ぐ処置、生活習慣病に対するご提案をしています。
また定期的に来院していただくことにより、お互いにリラックスした状態で診療ができますので、コミュニケーションを楽しみながらお口の健康維持につながればと考えております。

定期的メインテナンスの絶大な効果

歯科医院での定期的な予防・メインテナンスを「した方」と「そうでない方」の年齢別の統計があります。これによると80歳になったときに残っている歯の本数にはメインテナンスを「した方」と「そうでない方」には9本近くの開きが出るという結果になりました。
一般の方々は「歳を取れば、自然に歯が抜けてしまうものだ」とお考えの方がいると思いますが、事実は違います。
若いころから歯科医院で定期的にメインテナンスを受けていれば、上記の図・統計にもあるように、多くの歯を残すことが可能となるのです。
歯を失うことの辛さは、実際に失った方でないとわかりませんが、事実、生活の質が落ちてしまいます。快適な老後を送るためにも、早いうちから歯のありがたみを理解し、日々のブラッシング、定期的なメインテナンスを生活習慣の1つに取り組むことが非常に大切となります。

「3~6ヶ月に1回の定期的メインテナンスに行くのは面倒だし、料金も高くなりそうだな」と感じておられる方も多いと思います。
しかし、結果はどうでしょうか。
定期的に通院した方が約300万円も治療コストがかかっていません。
また、歯科医師として何よりも主張したい点は、「80歳になっても自分の歯でいられる」ことの素晴らしさです。
一般の方々は「歳を取れば、自然に歯が抜けてしまうものだ」とお考えの方がいると思いますが、事実は違います。若いころから歯科医院で定期的にメインテナンスを受けていれば、上記の図・統計にもあるように、多くの歯を残すことが可能となるのです。
歯を失うことの辛さは、実際に失った方でないとわかりませんが、事実、生活の質が落ちてしまいます。快適な老後を送るためにも、早いうちから歯のありがたみを理解し、日々のブラッシング、定期的なメインテナンスを生活習慣の1つに取り組むことが非常に大切となります。

歯周病の治療

バイオフィルムとは

バイオフィルムとは、口腔内の細菌が作り出すネバネバした膜のことで、歯面などに強固にこびり付きます。排水溝やキッチンの三角コーナーなどのヌルヌルした膜もバイオフィルムです。
バイオフィルムはバリヤーのように、薬剤などから細菌を守る役割を果たします。
歯面に強固に付着するため、薬剤やブラッシングだけでは除去しきれないことがあります。

スケーリング

スケーリングとはスケーラーと呼ばれる金具を使って、虫歯や歯周病の原因となる歯石を除去します。
歯に付いた歯石はいくら歯ブラシを頑張っても除去できません。歯科医師、歯科衛生士による専用の器具で、定期的に除去する必要があります。
なぜ、歯石を除去しなければならないのでしょう?
それは見た目の問題ありますが、一番は、歯周病の原因菌の住み家になってしまうのが歯石だからです。
歯石は歯垢が石灰化したものです。磨き切れなかった歯に歯垢が残ってしまうと、2~3日で歯石に変化すると言われています。目に見えない歯石も存在しますので、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があります。

SRP

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に溜まった歯石や歯垢(プラーク)を除去し、歯根面を滑らかにする処置です。歯周病の進行を抑え、歯肉の健康を回復させるために重要な役割を果たします。

PMTC

PMTCとは、毎日のセルフケアによるブラッシングでは落としきれない歯と歯の間などのプラーク(歯垢)を専用器具で除去することです。
軽度の色素沈着の除去や口臭予防にも有効です。

「治療の連鎖」を断ち切るために

ここまで読んでいただければ、虫歯・歯周病の治療が終了しても、治療前の生活習慣や歯に対する考えのままであれば、結局、再治療の可能性が高まることがお分かりいただけたかと思います。
現在の歯科医療では、虫歯・歯周病の原因が解明されており、どのようにすれば虫歯・歯周病を防げるのかの予防法が確立しています。
虫歯・歯周病になってしまったのには、あなたにそれだけのリスク(生活習慣、ブラッシングの方法、間食などなど)が存在していたからです。このリスクを減らすことができなければ、治療したとしても再発する可能性が高まります。

予防メニュー

メンテナンス

歯科医師や歯科衛生士が患者様のお口の状態をチェックして一人ひとりの患者様に合わせた予防プランをご提案します。すでにお口のトラブルがあるときはリスク評価を行い、適切な治療や管理をしていきます。

・エアフロー

当院で使用しているのは、予防先進国スイスで生まれた歯科機器メーカーEMSの最新エアフローです。特殊なパウダーを歯面にジェット噴射することで歯面に付着したバイオフィルムを歯面を傷つけることなく除去できます。そのため、インプラントや被せ物のメンテナンスにも適しています。定期的にメンテナンスを受け虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムを除去し、口腔衛生向上を目指しましょう。

・口腔衛生指導

生活習慣病である虫歯や歯周病の予防を目的としたブラッシングや、食生活の改善など口腔の健康をサポートする為の指導を、患者様一人ひとりの口腔内の状態や環境に合わせてご提案させていただいています。

・PMTCとエアフローの違い

通常のクリーニングは研磨剤のペーストとブラシやラバーカップを用い、機械的にこすり落とすPMTCという方法が一般的です。
エアフローは、超微粒子のパウダーを使用し、水圧で吹き飛ばす方法ですので、歯を傷つけにくく、痛みも少ない、患者様にとって安全で負担の少ないのが大きな特徴です。

01評価と感染予防

全ての処置歯とインプラント補綴における口腔衛生対策
▶まずは洗口剤で洗口する
▶歯、歯肉、歯周組織を評価する
▶インプラントとインプラント周囲組織を評価する

02染出し

バイオフィルムの可視化
▶染出し液で染出しされたバイオフィルムと問題のある部位を患者さんに説明する
▶染色がバイオフィルム除去の目安になる
▶バイオフィルムが除去されると、歯石の検出が容易になる

03情報提供

患者さんの意識向上と指導
▶予防の重要性を強調する
▶口腔衛生について患者さんに指導する
▶EMSは歯ブラシや電動歯ブラシをはじめ、歯間ブラシやデジタルフロスを毎日のホームケアに使用することを推奨する

04歯肉縁上・縁下のエアフローMAX

バイオフィルム、ステイン、早期歯石を除去
▶天然歯、修復物やインプラントにはエアフローMAXを使用する
▶14μmのエアフローパウダープラスを用いて、歯肉縁上・最深4mmまでの縁下のバイオフィルムを除去する
▶エアフローパウダーレモンを使用して、エナメル質上に残っているステインを除去する

05歯肉縁下のペリオフロー

4mmから9mmまでの歯周ポケット内のバイオフィルムを除去する
▶天然歯の深いポケット内、根分岐部やインプラント周囲粘膜溝には、エアフローパウダープラスを使用する
▶ポケットの深さがわかる目盛り付きのペリオフローノズルを使用する

06スマートピエゾンとチップPS

残った歯石の除去
▶歯肉縁上と縁下10mmまでには、低侵襲のピエゾンチップPSを使用する
▶10mm以上のポケットにはミニキュレットを使用する
▶縁下3mmまでのインプラント補綴周囲や修復物には、ピエゾンチップピーアイMAXを使用する

07指差し確認

患者さんを笑顔に
▶バイオフィルムの取り残しがないかどうか最終確認をする
▶歯石が完全に除去されたかをチェックする
▶齲蝕の有無を正確に歯科医師が診断する
▶歯面にフッ化物を塗布して保護する
▶ポリッシングの必要はありません

08新たなリコール予約

歯肉の健康=生活の向上
▶リスク分析に従い、リコール時期を計画する
▶患者さんに治療の評価をしてもらう

一般歯科

できるだけ「痛くない」治療を
行っている歯科医院です

大人でも歯科医院に苦手意識がある方はたくさんいらっしゃいます。治療に「痛い・怖い」イメージがあるとどうしても通院の足が遠のいてしまいがちです。しかし虫歯も歯周病も放っておくとどんどん進行してしまいますので、早めの治療が大切です。歯科医院が苦手な方にも安心してご来院いただけるように、当院はできるだけ痛みの少ない治療をご提供しています。

麻酔のチクッとした痛みを緩和します

できるだけ痛みを抑える治療のために特に工夫しているのが麻酔注射です。「注射」と聞いただけで「チクッ」とする痛みを想像してしまう方はいらっしゃいませんか? あの「針を刺すとき」の痛みをほとんど感じないで済むように、当院ではまず患部に表面麻酔をします。粘膜にジェル状の麻酔薬を塗るだけなのでご安心ください。

当院はこのような医院です

粘膜の表面感覚がマヒしてから注射をします。その際に使用するのが電動麻酔器です。麻酔液を注入する量や速度を一定にできるので、余計な圧力がかからず「圧痛」を抑えることができます。また手動の注射器よりも細い針を使用するので、さらに痛みが軽減されます。今まで治療前の痛みが怖かった方にも安心して治療を受けていただけるでしょう。

虫歯治療

できる限り「削らない」虫歯治療

一度歯を削ると、詰め物や被せ物をして機能を取り戻すことはできますが、削ってしまった歯は再生することはないため、二度と元には戻りません。何度も治療を繰り返すうちに削る部分もなくなってしまい、最終的には歯を抜いてインプラントや入れ歯をすることになります。当院では一人でも多くの方に健康で幸せな人生を送って頂きたいと考えております。だからこそ可能な限り「削らない」虫歯治療にこだわっています。

削らない治療を実現するために

ダイアグノデントを導入

虫歯を削る量は、従来は歯科医師の裁量で決めていたため、その弊害として、必要以上に歯を削ってしまったり、虫歯の取り残しにより、虫歯が再発するといったことが多く見受けられました。ダイアグノデントを利用することにより、虫歯の早期発見だけではなく、虫歯の進行具合や治療後の虫歯の取り残しを何度でも確認することができるので、しっかりと科学的根拠に基づいた治療を実践することができるようになりました。

拡大鏡を使用

拡大鏡を使用することで肉眼では見えなかった細部まで確認できるため、診断の正確さが高まり、より安全な治療方法やアプローチが可能になります。そのため虫歯の部分だけを削り、健康な歯を削り過ぎない治療が可能となりました。

重度の場合は根幹治療が必要です

虫歯は歯の表面から内面にじわじわと進行していきます。虫歯が進み歯の中の神経にまで達してしまった虫歯はそのまま放置すると抜歯を余儀なくされます。しかし抜歯はできるだけ避けたい処置ですので、歯を残すために行うのが「根管治療」です。当院では、細かい部位の精密な処置が必要な「根管治療」にも対応しています。

歯周病治療

歯周病とは

歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える歯のまわりの組織や顎の骨を溶かしていく病気です。放っておくと支えを失ってしまった歯が抜け落ちてしまうこともあります。また、日本の成人が歯を失う原因の第1位です。初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、ある程度進行すると歯ぐきが腫れたり、歯ぐきから出血したり、歯がしみるなどのトラブルが現れます。

歯周病検査でリスクを把握します

当院では様々なお口の検査を行い、あなたの歯周病の状態、そしてリスクを把握していきます。その検査結果をもとにあなたオリジナルの歯周病治療プログラムの作成し、更に、治療終了後の予防処置効果の検証など、あなたの歯を守るための一歩進んだ歯科治療が可能となります。

歯周ポケット検査

歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が深くなる歯周病。歯と歯ぐきの溝の深さを専用器具で測定し歯周病の進行度合いを調べます。

歯の動揺度検査

歯を支える組織が壊されていくので進行にともない歯のグラつきが大きくなる歯周病。ピンセットを用いて歯のゆれ具合を調べます。

レントゲン検査

歯のまわりの顎の骨の溶け具合や骨の量を検査して、歯周病の進行具合を検査します。

一人ひとり合わせた最適な治療を行います

検査の結果をもとに治療プランを作成していきます。患者様の意向やライフスタイル等をしっかりとお聞きし、無理のない形でプランニングします。患者様がご納得いただけた段階で治療を開始しますので、ご不明な点などは担当医師や歯科衛生士に何でもご相談下さい。

SRP

スケーリングとルートプレーニングのことで、専用の器具でプラーク(歯垢)や歯石を除去します。歯の根の表面を平らにみがいてなめらかに仕上げ、汚れの再付着を防ぎます。

フラップ手術

麻酔後、歯ぐきを切開し、歯根が見えるようにしてから歯周ポケット奥深くに付着するプラークや歯石、そして汚染された歯ぐきを除去します。歯ぐきを縫合し歯周組織の再生を期待します。

再生療法

軽い症状の場合は、歯や歯のまわりを清潔にする治療で治すことができます。炎症が進み、歯周組織が破壊された場合は、組織を回復させる手術が必要になります。再生療法とは、破壊されてしまった歯周組織を再生させる「歯周組織再生療法」の一つです。ジェルを患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させ治療していきます。歯の発生時に重要な働きをするタンパク質を利用して、破壊された歯周組織の再生を促します。

メリット
  • 顎の骨や歯根膜を再生・増強させることができる。
  • 細胞を活性化させる働きがあるため、歯周組織の治癒が早い。
デメリット
  • 一部保険適用外になる場合がございます。

虫歯や歯周病予防の定期健診

虫歯や歯周病は、自然治癒しません。進行してしまうと治療が複雑になり、結果的に期間も費用も増えてしまうのです。何よりお口の健康が損なわれてしまいます。お口まわりに異変を感じたら、できるだけ早く治療しましょう。それは痛みの軽減にもつながります。もっと痛みを減らすのに有効なのは、お口のトラブルを予防すること。そのために、毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期健診を活用しましょう。

インプラント治療

インプラントとは

虫歯や歯周病、そして外傷などにより歯を失ってしまうことがあります。歯が抜けたまま放置してしまうと、見た目が悪いだけでなく、となりの歯が倒れ込んできたり、咬み合っていた歯がのびてきたりして咬み合わせのバランスをくずしてしまいます。1本の歯を失うだけで、お口だけでなく全身にも影響を与えてしまうことがあるのです。失ってしまった歯を補う治療法のひとつがインプラント治療です。チタン製のインプラント(人工歯根)を顎の骨に埋め込み安定させ、その上にジルコニア製の被せ物や特殊な入れ歯を装着して歯の機能を補う方法です。顎の骨にしっかり固定するのでまるで自分の歯のような咬み心地が得られます。自然な見た目に仕上げることができるので他人に治療していることを気づかれずに済みます。

治療の流れ

Step01丁寧なカウンセリング

まずは患者様のお話を伺い、治療についてのご要望などについて詳しくヒアリングいたします。患者様本位の歯科医療のご提供を心がけ、ニーズや不満点をすばやく察知し、ご納得いただけるような診療を進めていきます。

Step02精密な診査・診断

インプラント治療ではあごの骨に対してインプラントを埋入するため、事前に正確で精密な診査・診断が必要です。歯科用CTでは、歯や顎の骨の状態を3次元的にモニターで確認することが可能です。骨の厚み、奥行き、幅などや、骨の中を通っている血管、神経の状態など、詳細な情報をさまざまな角度から確認できます。

Step03治療計画のご説明

診査結果とカウンセリングでヒアリングしたご要望を元に立てた治療計画を患者様にご説明いたします。

Step04安全性にこだわった手術

あごの骨には、 神経や血管などが通っています。いくらCTで検査していて、神経や血管の位置がわかっていても、ドリルをする時に、その「位置」「角度」「深さ」が少しでもブレてしまうと、神経や血管を傷つけてしまうことになりかねません。 当院では、ガイドを使用することで、そのようなリスクを極限まで排除したうえで手術を行っています。

Step05治療後のメインテナンス

術後はまず1ヶ月後にご来院いただき、チェックを行います。その後、通常は3ヶ月おきに(1年に4回)メンテナンスにご来院いただきます。インプラントも天然の歯と同じように、セルフケアと、定期メインテナンスが大切です。また、インプラントはあくまで人工物であるため、天然の歯とは違い、歯周病のような状態になってしまうと、その進行が速いため、日ごろからのメインテナンスをしっかり受けることが必須です。

他の治療法との比較

インプラント

メリット
  • 自分の歯に近い感覚で咬めます
  • まわりの歯に負担をかけません
  • 見た目が自然です
  • 顎の骨が痩せてしまうのを抑えます
  • 長い目で見たときにメリットが大きいです
  • 抜歯即インプラント手術をするので比較的短い期間で治療できます
デメリット
  • 外科手術が必要です
  • 自費診療なので比較的高額です

入れ歯治療

メリット
  • 比較的短期間で治療可能です
  • 保険診療の入れ歯を選択すれば比較的安価です
  • 自費診療の入れ歯を選択すれば「こだわり」を実現できます
デメリット
  • 装着感や咬み心地があまりよくなく、硬い物が食べにくいことがあります
  • 顎の骨が痩せてしまうことがあります
  • バネが見えると見た目に不自然です

ブリッジ治療

メリット
  • 違和感が少なめです
  • セラミック製の素材を使用すると美しい仕上がりになります
  • 比較的短期間での治療が可能です
デメリット
  • 失ってしまった歯のとなりの健康な歯を削らなければなりません
  • 土台になる歯の寿命を縮めてしまいます

費用

1本 385,000円
骨増大術 110,000円
相談+CT診断 無料

審美治療

美しさと機能性を追求する審美治療

歯を治療する際に見た目にもこだわりたい方には、歯の機能回復と自然な美しさの両方を得ることができる審美治療をおすすめします。審美治療では人工ダイヤモンドと呼ばれるジルコニア製の素材などを使うので、きれいな見た目に仕上げることができます。 歯を治療する際に見た目にもこだわりたい方には、歯の機能回復と自然な美しさの両方を得ることができる審美治療をおすすめします。保険診療の虫歯治療では機能回復が中心です。負担費用が一部で済むので、比較的安価に歯の機能を補うことができるというメリットがあります。しかし自然な見た目や美しさには重点が置かれません。審美治療では、きれいな見た目に仕上げることができます。

こんな方に向いてます

  • 銀歯を目立たなくしたい・白くしたい
  • 金属アレルギーが心配
  • 自然な美しさの歯にしたい
  • 歯の形が気になる

セラミック・ジルコニアを使用した審美治療

セラミックを使用した審美治療は、セラミックやジルコニアなどの素材を使用して修復治療(補綴治療)をすることをいいます。歯科における補綴(ほてつ)とは、むし歯などで歯を削った部位の形態と機能を人工の歯で補うことをいいます。審美治療は、単にむし歯などで歯を削った部位の形態と機能を人工の歯で補うだけでなく、より自然に、より美しく仕上げることを目的としています。

自費診療の詰め物・被せ物

ジルコニアセラミック

「ジルコニア」は、白い人工ダイヤモンドともいわれるセラミックの一種です。ジルコニアセラミックは非常に硬度のあるジルコニアの裏打ちにセラミックを盛り付けた被せ物です。

メリット
  • ご自身の歯の色を忠実に再現することができます
  • 天然歯のような質感と透明感があるので美しく仕上がります
  • セラミックよりも耐久性や強度が高い素材です
  • 変色がなく、保険の材質に比べ圧倒的に汚れがつきにくいです
  • 金属アレルギーのリスクがありません
デメリット
  • 保険適用外です

オールジルコニア

「ジルコニア」は人工のダイヤモンドと呼ばれ、2005年に厚生労働省の認可を受けた比較的新しい歯科素材です。セラミック系素材の中でも圧倒的に丈夫で、人体にも影響がありません。オールジルコニアは非常に強度のあるジルコニアのみで作製しています。詰め物、被せ物に使用します。

メリット
  • 白さと透明感があります
  • 変色がなく、保険の材質に比べ圧倒的に汚れがつきにくいです
  • セラミックよりも耐久性や強度が高い素材です
  • 金属アレルギーの心配がありません
デメリット
  • 保険適用外です

オールセラミック

セラミックのみで作製する詰め物・被せ物です。

メリット
  • 非常に高い透明感と白さがあります
  • 金属アレルギーの心配がありません
デメリット
  • 保険適用外です
  • 強度はジルコニアセラミックより劣ります

ファイバーコア

重度の虫歯を治療した際、支台を立ててその上に被せ物を装着します。保険診療では金属素材ですが、グラスファイバーを芯にして作製するのがファイバーコアです。

メリット
  • 光の透過性があるので、被せ物の透明感を損ねません
  • 適度なやわらかさがあるので歯根を傷めにくい素材です
デメリット
  • 保険適用外です

保険診療の詰め物・被せ物

銀歯

全体が金銀パラジウム合金でできた被せ物です。

メリット
  • 金属なので強度があり、どの歯にも使えます
  • 保険適用で治療費を抑えることができます
デメリット
  • 金属部分が目立ちます
  • 金属アレルギーを起こすことがあります。
  • 二次虫歯になりやすい

硬質レジン前装冠

中身を金属で作り、フレームの表面をレジンで覆った被せ物です。

メリット
  • 前歯に使用する際は保険診療ですので比較的安価です。
  • 中身が金属のため強度があります。
デメリット
  • 透明感や質感がセラミック製の歯には劣り、経年により変色します。
  • 金属アレルギーの方は注意が必要です。
  • 裏からみると金属が見えます

ハイブリッドCAD・CAM冠

ハイブリッドCAD/CAM冠とは、レジン(プラスチック)のブロックをCAD/CAMという機械で削り出して制作するクラウン(かぶせ物)です。

メリット
  • 2014年4月より小臼歯(真ん中から数えて4番目、5番目の歯)、2016年4月から大臼歯(6番目の歯)、2024年6月から大臼歯(7番目の歯)が保険適用になりました。
デメリット
  • 数年たつと色が変北します
  • 強度が低いため力がかかる歯には付けられません
  • プラーク(細菌)が付着しやすく二次虫歯、歯周病になりやすい

白い詰め物

白い詰め物

オールジルコニア 55,000円
オールセラミック 66,000円

白い被せ物

ジルコニアセラミック
(隣の歯に限りなく近い色を再現)
110,000円
オールジルコニア
(色を16色から選択)
66,000円
オールセラミック
(色を16色から選択)
88,000円

土台

ファイバーコア 11,000円

ホワイトニング

いつもブラッシングしているのに歯がいつの間にか黄ばんでいませんか? 歯の変色が気になる方は、歯科ホワイトニングをおすすめします。歯を削ることなく薬剤によって白くします。アメリカでは歯並びを整えたり、歯を白く保ったりすることが一般的なステイタスになっています。そんなアメリカ生まれの歯科ホワイトニングで、天然歯を白くきれいに漂白します。そもそも歯はどうして黄ばんでいくのでしょうか?

歯の変色の原因

歯は加齢とともに黄ばみを増します。もともと歯の内側にある象牙質は黄色味をおびていますが、その象牙質を覆っているエナメル質が何らかの原因で薄くなると黄色味が透けて見えるようになるのです。また歯に先天性の変色があることがあり、胎児の時期に母親が摂取した抗生物質によっても着色することがあります。

ほかにも、毎日摂取している食品の中の色素の濃い物による着色も歯の変色の原因になります。コーヒーや紅茶、お茶、赤ワイン、カレー、ベリー系の果物などにより、少しずつ黄ばんでしまうのです。また喫煙者はタバコのヤニによって黄ばむことがあります。

ホワイトニング種類

ホームホワイトニング

歯科医院で患者様の歯型に合わせて作製したマウストレーに、比較的低濃度の薬剤を注入して、毎日一定時間装着していただきます。ご自分の好きな時間に処置できるのが特長です。即効性はありませんが、毎日続けていただけば2週間ほどで白さを実感できます。通院回数が少なくて済むうえ、色の戻りが少ないのがメリットです。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングのあと、ご自宅でのホームホワイトニングを続けていただく方法です。それぞれのデメリットを補うことができるので、短時間で白さを実感できるうえ、白さの戻りを抑えることができます。手持ちのホームホワイトニング剤を定期的に使用することで理想の白さを維持できます。高いホワイトニング効果が得られる方法です。

オフィスホワイトニング

歯の表面に比較的高濃度の薬剤を塗布し、特殊な光を照射して歯の色素分解を促進させる処置がオフィスホワイトニングです。処置前の歯のクリーニングからすべて歯科医院で行うので安全に手軽に受けられます。オフィスホワイトニングは1回の処置で白さを実感でき、数回の処置で理想の白さになります。個人差はございますが、色の戻りが早いというデメリットがありますが、短時間で白くしたい方におすすめです。

ウォーキングブリーチ

神経にまで達してしまった虫歯の治療で神経を除去した場合、歯がだんだんと黒く変色していきます。その黒ずみを白くするため神経が入っていた管に薬剤を入れて変色した歯を白くするのがウォーキングブリーチです。経年により色が戻ることがありますので、その際は、ふたたび薬剤を取り替えて白くするのです。

費用

ホーム 33,000円
デュアル 55,000円
オフィス 33,000円
ウォーキングブリーチ
(神経のない歯の場合)
1回目:11,000円
2・3回目:5,500円

小児歯科

お子様の歯を守るために

虫歯になりやすい乳歯。大切なお子様のお口の健康を守れるかどうかは親御様にかかっています。虫歯になりにくいような生活習慣を身につけることができるように促していきましょう。毎日のケアが基本です。そのほかに定期健診をご活用ください。虫歯予防を中心にお口の健康をサポートします。

楽しく虫歯を予防

あらい歯科クリニックでは子どものころから楽しみながらお口の健康を守っていけるように、楽しく通える環境づくりをしています。かわいい小さなお家のようなキッズスペースをご用意していますので、歯科医院で楽しい時間を過ごしていただけるはずです。

キッズスペース

当院の待合室にはキッズスペースがあり、診療室にはキッズスペースの様子が見られるモニターが設置されています。お子様と一緒に入れるキッズコーナー付きの診療室もご用意しており、ベビーカーも一緒に入れます。

小児予防メニュー

ブラッシング指導

ブラッシングは虫歯予防の基本です。お子様の歯並びや成長に合わせて、楽しみながらブラッシングができるようにアドバイスします。親御様の仕上げみがきのコツもお伝えしますので、毎日の親子のスキンシップタイムにしてください。

シーラント

歯の咬み合わせる面にある溝は汚れがたまりやすい部位です。ブラッシングしても歯ブラシが届きにくいので虫歯になりやすいのです。そこをあらかじめレジン(歯科用プラスチック)で埋めて虫歯を予防します。

フッ素塗布

歯質を強化し、虫歯への抵抗力を高めるはたらきが期待できるフッ素を歯面に直接塗布します。ごく初期の虫歯はフッ素塗布によって再石灰化が促されることがあります。虫歯予防のためには定期的なフッ素塗布がおすすめです。

過剰歯の抜歯

本来の本数以上に生えてくる歯を「過剰歯」といいます。過剰歯は歯列や咬み合わせを乱したり、ほかの永久歯に悪影響をおよぼしたりすることがありますので、抜歯することがほとんどです。

根管治療

根管治療とは

虫歯はごく初期の段階では自覚症状がありませんが、放っておいても自然治癒はしません。そのまま治療しないでおくとどんどん進行し、虫歯菌は表面にあるエナメル質から象牙質、やがては神経に達してしまいます。

神経にまで達してしまった重度の虫歯をさらに放置すると抜歯を余儀なくされますが、抜歯をしてしまうと歯を支えていた顎の骨が痩せてしまうので、まわりの歯にも影響し咬み合わせが乱れてしまうことがあります。そこで、少しでも歯を残せるように重度の虫歯を治療するのが根管治療です。

治療方法について

歯の中には神経や血管が入っている細い管「根管(こんかん)」があります。この根管の中の虫歯菌に汚染された神経や血管などの組織を除去し、内部をきれいに洗浄・消毒してからすき間なく薬剤を充填する処置が根管治療です。根管内に少しでも細菌を残してしまうと再発してしまいますので、治療には精密さが要求されます。根管治療を行った歯の上には土台を作製し、その上に被せ物を装着して歯の機能を補います。

当院の根管治療について

根管治療は細かい部位の細かい作業をくり返す必要がある根気のいる治療です。根管内は枝分かれしていたり、複雑な形状だったりするので、精密な処置を行わないと細菌をすっかり除去することはできません。もし汚染物質を残してしまうと再発の可能性を高めてしまうので、精密な処置を行う必要があります。そのため一本の歯に対する治療回数期間がかかりますが、根気強く通院頂くことが大切になります。

拡大鏡の使用

根管内は肉眼では見ることができないほど細かい部位です。その部分の処置において内部に少しでも虫歯菌に汚染された部分を残してしまうと虫歯の再発リスクが高くなってしまいます。また薬剤を充填するときにすき間ができないように患部をしっかり確認することが大切です。その実現のため当院では症例により拡大鏡を使用し、目視しながらの治療を行っています。

ニッケルチタンファイルの使用

通常は歯の神経を除去するためにステンレスファイルを使用します。しかし当院では、複雑な形状の根管にも自在に対応する柔軟性が高いニッケルチタンファイルも採用。根管内に段差をつけたり、壊したりするような歯への負担を軽減するとともに、精密な根管治療を可能にしています。

入れ歯治療

自分に合う納得のいく入れ歯を

合わない入れ歯を入れて食事をすると、痛くてしっかり噛みしめられないということが多くおこります。まずしっかり噛みしめられるよう、お口に合った入れ歯をお作りすることが最も重要です。では、しっかりと噛みしめても痛くない入れ歯はどうやって作るのでしょうか。それは「調整」に集約されます。患者様に合った型取り用のトレイをオーダーメイドし、徐々に調整していきます。さらに仕上げまでにさまざまな調整の繰り返しを行います。歯医者さんと利用者自身の地道な共同作業が不可欠なのです。

治療の必要性

歯を失ったら治療が必要です

さまざまな理由で歯を失ってしまうことがあります。とくに前歯を失った場合は目立ってしまうので、すぐに治療を受けられる方が多いと思いますが、目立たない奥歯の場合は、そのまま放置してしまう方がいらっしゃるのが現状です。しかし、それはお口の健康にとって大きなリスクを負うことになってしまいます。歯列のバランスがくずれ、咬み合わせが乱れ、顎関節だけでなく全身のバランスにも影響してしまうことがあるのです。

放置するデメリット

見た目 口腔内トラブル 全身のトラブル その他
  • 歯がない部分が目立ち、顔の印象に大きく影響してしまいます
  • 歯列や咬み合わせのバランスがくずれ咀嚼(そしゃく)がうまくいかなくなります
  • 唾液の分泌量が減り、虫歯や歯周病のリスクが高まります
  • 全身のバランスにも影響し肩こりや頭痛・腰痛などを引き起こす可能性があります
  • 発音がしにくくなります
  • 咀嚼による脳への刺激が減り、老化や認知症につながる可能性があります

保険診療と自費診療の違い

入れ歯には保険診療と自費診療があります。大きな違いは使用素材や作製方法の選択肢です。保険診療の入れ歯には素材や作製方法が決まっていますが、自費診療の入れ歯は、さまざまな選択肢の中から患者様のご要望に合わせてお選びいただけます。

保険診療の入れ歯

メリット
  • 費用を一部負担するだけなので比較的安価です
  • 比較的短期間で治療できます
  • 修理や調整が簡単です
デメリット
  • 一目で入れ歯とわかってしまうことがあります
  • ある程度の大きさがあるので装着時に違和感があります
  • 食べ物の温度が伝わりにくい入れ歯です

自費診療の入れ歯

メリット
  • 自然な見た目に仕上げることができます
  • 食べ物の温度が伝わりやすい素材を選択することができます
  • 装着感をよくしたり、見た目をよくしたりとこだわりの実現が可能です
デメリット
  • 全額自己負担なので比較的高額です
  • 完成までに時間がかかることがあります
  • 素材によっては修理が難しいことがあります

入れ歯の種類

レジン床

レジン(歯科用プラスチック)を使った保険診療の入れ歯です。歯が残っている部分入れ歯の場合は金属のバネ(クラスプ)で入れ歯を安定させます。

マグネットデンチャー

歯根が残っている歯がある場合、そこに磁性金属を埋め込み、入れ歯には磁石を埋め込んで磁力で固定するのがマグネットデンチャーです。自費診療の入れ歯で、装着が容易なうえ、しっかり咬むこともできます。またバネを使わないため、審美的です。

金属床(チタン・コバルトクロム)

床の部分を生体親和性が高い金属で作製する自費診療の入れ歯で、金属の種類により費用や軽さ、薄さなどが異なります。金属床は保険の入れ歯にくらべ薄いうえ食べ物の温度が伝わりやすいので味覚を助けます

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは薄く軽く、しなやかさを兼ね備え、かつ非常に丈夫で、快適な入れ歯(義歯)です。しなやかさは、お口の中での安定を守ります。

費用

ノレジン床 保険適用
マグネット義歯 110,000円/1本
金属床 385,000円~440,000円
ノンクラスプ義歯 110,000円~275,000円

口腔外科

口腔外科とは

「口内炎ができた」「顎が痛い」「顎が鳴る」「口が開きづらい」「親知らずが痛い、腫れた」――そんなとき、どこに相談に行けばいいのか迷っていませんか? 口腔内とその周辺のさまざまなトラブルに対して外科的処置を行うのが口腔外科です。親知らずの抜歯や顎関節症の診療も口腔外科に含まれます。

口腔外科でできること

親知らずの抜歯

親知らずは上下全部で28本の永久歯が生えそろったあと、奥歯の奥に生えている歯です。現代人は顎が小さくなる傾向があるので、まっすぐ生えるスペースが足りずに、曲がって生えたり、横を向いたり、埋まったままだったりすることがあります。生え方に問題があると歯ぐきが腫れてしまい痛みをともなったり、手前の歯もむし歯になってしまったり、ほかの歯を押したりして歯並びを乱してしまうことがあります。このようなトラブルがある場合や、これからトラブルになりそうな場合は、抜歯することがほとんどです。実際に抜歯が必要かどうかは検査して診断する必要があります。当院では難しい症例の場合など歯科用CTなどを活用しより安全な抜歯を行っていますので、気になる症状がありましたらまずはお気軽にご相談ください。

炎症の治療

お口の中の粘膜はさまざまな原因により炎症を起こすことがあります。「細菌や薬剤による感染」「火傷・咬むなどの刺激による炎症」「入れ歯や歯の接触による炎症」などです。薬の服用が炎症の多くに有効です。

顎関節症の治療

「顎が痛む」「顎がカクカク・シャリシャリ鳴る」「口が開けづらい」「口が大きく開かない」「硬い物を食べると顎が痛む」「顎が疲れる」「親知らずが痛い、腫れた」などの症状が慢性的に続く場合、顎関節症が疑われます。顎の関節まわりの慢性的なさまざまな症状をまとめて顎関節症と呼ぶのです。症状がさまざまあるように原因もさまざまです。

咬み合わせのバランスが乱れている場合、顎関節に大きな負担がかかってしまいます。放っておくとお口まわりだけでなく、全身のバランスにも影響してしまうことがあり、そして頭痛や肩こり、耳鳴り、腰痛を引き起こしてしまうこともあるのです。顎関節に違和感を覚えたときは、お早めにご相談ください。

マタニティ診療

妊婦さんを対象に歯の治療や口腔ケアを行うのがマタニティ診療です。妊婦さんとともに、これから生まれてくる赤ちゃんの健康を守るためにもお口の健康を守ります。

妊娠すると「つわり」があったり、酸味の強い物ややわらかい物を好むようになったりと食生活が変化することがあります。また少しずつしか食べられなくなると食事の回数が増え、お口の中は細菌が繁殖しやすい時間が長くなってしまうのです。そのうえブラッシングがおろそかになることも珍しくないので、お口の中は虫歯や歯周病にかかりやすい環境になりがちです。

妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンが増加します。すると歯周病などの炎症を起こしやすくなります。また妊娠中はお口の自浄作用のある唾液の分泌量が減り、身体の免疫力も低下しがちなのでお口のトラブルを招きやすくなるのです。妊婦さんが歯周病にかかってしまうと、早産や低体重児出産のリスクが高まってしまうので注意が必要です。

歯科診療を受けるタイミング

妊娠安定期といわれる妊娠5~8ヶ月の間は、特別な治療を除き、通常の歯科治療を問題なく受けていただける時期です。とくにお口のトラブルがなくてもこの時期に歯科検診を受けて、お口の環境を整えておきましょう。妊娠初期(1~4ヶ月)は緊張やストレスなどによる切迫流産を起こしやすい時期です。そのため急を要するときは応急処置程度を行います。妊娠後期(9ヶ月~臨月)はいつ陣痛が起きてもおかしくない時期ですので、産後の治療がおすすめです。

妊娠初期 妊娠中期 妊娠後期
切迫流産を起こしやすい時期ですので、基本的に歯科治療は控えたほうがいいでしょう。応急処置程度にとどめておきます。 妊婦さんの歯科診療に適した時期です。治療や予防処置はこの時期に済ませるようにしましょう。 いつ陣痛が起きてもおかしくない時期ですので、歯科治療は産後、落ち着いてから受けましょう。

生まれてくる赤ちゃんのためにも

赤ちゃんの健康のためにもお母様のお口の健康は大切です。歯周病にかかってしまうと低体重児主産や早産のリスクが心配です。またお母様に虫歯があると唾液を介して生まれてきた赤ちゃんに虫歯菌をうつしてしまうリスクを高めてしまいます。さまざまなリスクを回避するため、妊婦歯科検診を受けてお口の中の状態を把握し、毎日のセルフケアに役立てることをおすすめします。